95%の博物館、「ニセの化石」を展示=中国

【大紀元日本1月10日】中国全土の95%の博物館に「ニセの化石」が展示されていると、中国科学院の研究者がこのほど国内の科学誌で明らかにした。

ニセ化石の存在を明らかにしたのは、中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の李淳副研究員。李氏が指摘した「ニセの化石」は、本物の化石を補修する段階で生じたもの。

中国では、古生物学の知識を持っていない者が化石の修復を行っていることが多いため、異なるパーツが異なる部位で使われたり、形は整えられているものの、もはや本来の化石ではなくなっている、と李氏は指摘した。

一例として、遼寧省西部で爬虫類と鳥類の絶滅した中間種の化石が数年前に発見された際、本来しっぽのないこの生物に、化石商が見た目を考えてしっぽをつけたという事実が挙げられている。国内の某有名博物館の専属科学者もそれを見破ることができず、権威ある科学誌には、「爬虫類と鳥類の進化につながる重要な根拠を見つけた」という世間を騒がす論文まで発表されていた。

「ニセの化石は、毒ミルクと同様、人々を裏切る冒涜(ぼうとく)行為です」と李氏は批判し、「子ども達がニセの化石の前で写真をとるのを見るたびに、心が痛みます」と子ども達への悪影響を憂慮した。

(翻訳編集・豊山)
関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明