中印境界線問題 中国軍の越境が現地住民の脅威に

【大紀元日本1月12日】さきごろ印メディアは中国軍人がインド領ジャンムー・カシミール州に進入し、現地でバス停の建設をしている労働者の脅威となっていると伝えた。

インドPTI通信10日の報道によると、事件は昨年9月にインドと中国の実質的な境界線である実行支配線(LAC: the Line of Actual Control) に近いデムチョク地区で発生したという。インド陸軍参謀総長のV.K.Singh大将はこの事件への穏便な処理をはかり、事件の発生は印中双方の実行支配線に対する理解の不一致が原因ではないかと述べている。

インド外交部は印中双方の実行支配線に対する理解には相違があり、事件に対する憂慮は無用との声明を発表している。また声明の中で政府は、メディア報道が中国軍のジャンムー=カシミール・レー(Leh)地区のデムチョクにおける浸透を主張しているが、これらのレポートは根拠がなく事実に沿うものではないと指摘している。

一方、メディアはレー地区副局長のT Angchuk氏の言葉を引用し、中国軍が昨年10月に建設工事に反対したと伝えている。

中印による領有権争いについての会談はこれまでに14回行われているが、解決への突破口が得られていない。インドは中国がその西北部3.8万平方キロメートルを実行支配していると主張し、中国はインド東北部のアルナチャルプラデシュ州の大部分の地区に対し主権を持つことを公言している。

両国には領土論争が存在するものの、二国間貿易は増長しつつあり、昨年は貿易額600億ドルを実現させており、この先3年で1000億ドルに増加すると予想されている。

(翻訳編集・坂本)
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