200人の工賃未払い 出稼ぎ農民、政府官庁前で座り込み陳情=河北省

【大紀元日本1月17日】河北省遵化市では、毎日、零下の中、市政府ビルの前で多くの農民工が座り込み陳情している。彼らは四川省からの出稼ぎ農民で、2009年11月から勤めた建設工事の工賃未払いをめぐって、市政府に解決を求めている。

中国国内メディア・四川在線によると、2009年11月から河北省遵化市で開始した建築工事は2010年8月に主要部分が完成したが、200人余りの四川省籍出稼ぎ農民の250万元(約3100万円)近くの工賃が支払われていない。工賃未払いをめぐって、農民らは建設工事の請負会社や依頼先の土地開発会社に支払いを求めつづけてきたが、先延ばしされていた。

そして昨年末から農民らは、現地の遵化市市政府ビル前での陳情に踏み切った。当初取り合わなかった市政府は、連日の報道で動き出した農民らの出身地・四川省の働きかけで、やっと滞納工賃の解決に向けて取り組んだ。

一方、工事の請負会社は土地開発会社から半分の工賃しか受け取っていないと工賃滞納の理由を説明しており、また、土地開発会社は責任者不在と回答を避けていた。しかし、14日付の四川日報によると、遵化市建設局がやっと重い腰を上げ、請負会社や土地開発会社と協議した後、請負会社の責任者・楊徳森さんは農民に対して滞納工賃を支払うと約束したという。

なお、出稼ぎ農民をバックアップする四川省法律援助センターは、「この種の問題が一度に解決されることはまずない」とコメントしており、法律手続きの準備も進めていると話した。

(翻訳編集・豊山)
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