【呉校長先生の随筆】 ーもう一人の息子ー

【大紀元日本1月18日】学校の3階の使われていなかった教室が閲覧室に改造されてから、寂しかった教室が急に賑やかになりました。私は階段に近い窓際に自分専用の席を作りました。表向きは生徒たちと親しくするためでしたが、実質上は、いたずら好きの生徒たちに閲覧室でおとなしくしてもらうためでした。

毎日2時限目の授業が終わると、2年生の男子生徒十数人が私専用の席の横を通ります。すると、いつも「お父さん、こんにちは!」「お父さん、お元気ですか」と親しく挨拶をしてくれます。私はいつも笑顔で彼らを迎えますが、どうしても気になって「お父さんと呼んでもいいけど、絶対にお爺さんと呼んではダメだよ」と何度も頼みました。子どもたちはゲラゲラ笑いながらも理解を示してくれました。時々間違うと、自分の頭を掻きながら申し訳なさそうに言葉を改めてくれます。

一学期が終わり、私はより多くの子どもたちと親しくなりました。子どもたちに「お父さん、お父さん」と呼ばれる度に、いつも5年前の出来事を思い出します。

▶ 続きを読む
関連記事
掃除機の音に怯え、震えてしまう子犬。ネット上で見かける「掃除機を大声で叱りつける」といった間違った対処法は、実は恐怖心を煽るだけだった?犬の優れた聴覚や感覚過負荷のメカニズムを解説し、愛犬と掃除機のあいだに良い印象を育む段階的な慣らし方を専門家が紹介します。
いお茶やコーヒーをそのまま飲む習慣に注意。非常に熱い飲み物とがんリスクとの関連を研究が示しました
唐代の奇書『酉陽雑俎』を手がかりに、未知を排除せず包容する中国文明の精神と世界の広がりを描き出す。古人の謙虚な姿勢から学ぶ
目のかすみ、ドライアイ、まぶたのけいれん。強いストレスが目に現れる仕組みと、見逃したくないサインを紹介します
AIに思考や執筆を任せることで、私たちが失っているものとは?アマゾンの6ページ文書文化に象徴される「苦労して考えるプロセス」の重要性を紐解き、AI依存が招く思考の均質化や認知的オフローディングの罠、そして主体性の喪失に鋭く迫る必読論考。