オバマ・胡錦涛会談は「中国の良心」を避けて通れない
【大紀元日本1月19日】胡錦涛主席の訪米が始まった。波乱の2010年を経て、米国が唱えている「アジア回帰の戦略」と強気の外交、日増しに高まる周辺国家の中国に対する恨みや強硬な態度、そして絶えまなく起こる国内民衆の抗争や不満に直面し、中共は面目丸つぶれも同然で、いても立ってもいられない様子だ。そこで世界ナンバーワンの米国と関係を「修復」することによって、自国民と世界の人々の前でメンツを取り戻そうとする。この点から、胡主席の訪米は実質的なものというより象徴的な意義が大きいと言える。
実際、胡主席の訪米に関して何か実質的な結果を期待しているのかとの米側の問い合わせに対して、中共外交部は実質上の結果は重要ではなく、面目を重視していると表明したという。このため、中共は胡の訪米前に人民元の切り上げを行い、駐ウィーン外交官によるイランでの核施設見学も断って、会談前の「友好」な雰囲気を作ろうとした。
しかし、中共の不意をつくかのように、AP通信が1月10日、昨年4月に行われた著名な人権弁護士であり「中国の良心」と呼ばれる高智晟氏への取材を公表した。内容は高氏が監禁期間受けた残酷な拷問に関するものである。その残酷さは、「言葉では形容できない」ものだ。取材詳細の暴露が遅れたのは、当時の高氏と約束を交わしていたためだ。即ち、本人がある一定期間行方不明であるか、あるいは米国のような「安全な地」に到着できてはじめて、この内容を公表することができるという取り決めだった。
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