「南寒北旱」 中国、気候が「二極化」 インフレが深刻化の恐れ

【大紀元日本1月20日】中国南部地区では、今年に入ってからも強い寒気による雨と雪が続き、交通網と日常生活に大きな被害が出ている。一方、北部地区では深刻な干ばつに見舞われ、農地が枯れ農産物の生育や住民の飲用水に深刻な影響が出ている。二極化する気候は農産物の生産に影響し、インフレがさらに深刻化する恐れが出ている。

南部では特に貴州省、湖南省、重慶市などで、今年に入ってから1週間以上雪と雨が降り続いていたという。

一方、北部は特に河南省、山東省が深刻な干ばつに見舞われ、一部の農地はすでに枯渇し亀裂が現れている。山東省は東北地区を除き、4カ月以上有効な降水がなく、全省の50%を占める約180万ヘクタールの小麦畑の生育が深刻な影響を受けている。

気象専門家は、昨年10月以降の強い寒気で乾燥が続いており、南からの暖かい湿った空気の北上もなく、東の海域からの風も弱かったため、北部地区では降雨がなく干ばつが続いたと分析している。

また、中国全土では、約400万ヘクタールの農作物が干ばつの影響を受け、220万人が飲用水不足の深刻な影響を受けている。専門家は、干ばつが続けば、それによる農産物の不作から食品価格の高騰につながり、インフレがさらに深刻化する恐れがあると懸念している。

(翻訳編集・豊山)
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