英BBC、中国標準語放送を打ち切り

【大紀元日本2月3日】英BBC放送は政府の経費削減に伴い、海外向けに放送を行ってきたBBCワールドサービスのアルバニア語など5言語グループの業務廃止と、中国語標準語など7カ国語のラジオ番組を停止することを発表。

政府の交付金で賄われているBBCのワールドサービスは、金融危機の影響で、昨年10月に交付金が16%削減されることが決定された。そして、2014年から運営資金はすべて視聴料によって賄われることとなった。

BBCの発表によると、アルバニア語、マケドニア語、セルビア語、アフリカポルトガル語、カリブ海英語の5カ国語グループのラジオ・インターネット業務が廃止となった。また、2011年3月末には中国語標準語、ロシア語を含む7カ国語のラジオ放送が停止されることが決まった。ただ、イギリスと関わりの深い香港向けの広東語放送は継続される。「今後は、ウェブサイトを通じて情報を発信する」意向だという。 

番組縮小のほか、650人のリストラも発表された。

冷戦時代、BBCは短波、中波放送を通じて、旧ソ連や中国など共産主義国に自由民主の考え方を広めてきた。インターネットが普及していない時代、多くの中国人にとってBBCとVOAは情報を得る唯一の手段だった。ネット掲示板で、「青春時代をともに過ごしたBBCに感謝」など感謝のコメントが寄せられている。

インターネットの普及や世界情勢の変化で、BBCの海外放送は役割を終えようとしており、ひとつの時代の終焉を象徴している。

(翻訳編集・坂本)
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