中国の小麦生産、干ばつ被害で危機的状況の恐れ

【大紀元日本2月9日】世界最大の小麦生産国の中国だが、小麦生産地の北部では、昨年10月から干ばつに見舞われ、山東省や河北省などでは4カ月近く雨のない日が続いている。秋まき小麦の6月の収穫が危機的な状況に陥る恐れがある。中国新聞網が伝えた。

報道によると、小麦生産量および作付け面積が全国の8割以上を占める河北、山西、江蘇、安徽、山東、河南、陜西、甘粛の8省では、35%を占める640万ヘクタールの小麦畑の生育が干ばつの深刻な影響を受けている。

中でも河北省の昨年11月以降の平均降水量は2ミリで、例年同期比で85%減少している。一方、気温は例年より1~2℃高いため、農地の水分の蒸発に拍車がかかり、干ばつ被害を一層深刻化させている。陜西、山東省も同様で、昨年10月前後以来、降水量が例年に比べ8割ほど減少している。

立春後も干ばつが続く中、中国の小麦生産量の95%を占める秋まき小麦の収穫は危機的状況に立たされると予想されている。

干ばつの影響を受け、1月の小麦粉の平均小売価格は過去2カ月に比べて8%上昇しており、前年同月比で16%値上がりしている。

(翻訳編集・余靜)
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