国際マフィア、中国産ニンニクEUに密輸

【大紀元日本2月14日】国際マフィアニンニクにまで手を染めたか。独紙ニュルンベルク・デイリー(Nürnberg Daily)によると、今年1月、ポーランド警察はニンニクの密輸犯罪マフィアを摘発した。ヨーロッパ市場でのニンニク価格の高騰に伴い、これまでマネーロンダリングや高価な高級商品の闇取引を行ってきた国際マフィアも、ニンニクのマーケットを狙っているという。

同報道によると、今年1月、国際マフィアは、ドイツの厳格な検査を避けるため、6コンテナ計144トンの中国産ニンニクを、まず中東に運び、梱包しなおしてからオランダ経由でポーランドへ運輸。その後ドイツに運送してルートをくらませたが、ポーランドの税関に摘発され、品物は全て取り押さえられ、複数の関係者も拘束されたという。

ニンニク消費大国のドイツでは中国産ニンニクの輸入を規制しており、年間輸入割り当て額が一定している。輸入の際、割り当て額を超えた分に対して1トン当たり、1200ユーロ(約14万円)の関税が課される。

一方、マフィアは200gあたり0.6~0.7ユーロ(67~78円)で中国から購入し、約1.1~1.2ユーロ(約123~134円)でさばくという。1コンテナを25トンとして算出すると、3万~7万ユーロ(約338万円~790万円)の利益を獲得できるという。

また、彼らはニンニクを中東経由だけではなく、ミャンマー、サルビア、ブルガリアなど、EU関税から免税されている国々を経由し、再梱包して地元のニンニクと偽って免税品として輸出する手口も使っている。マフィアが得る利益は、通関時の脱税にかかっている。EU詐欺取締局によると、ニンニクマフィアは毎年少なくとも6000万ユーロ(約68億円)の関税を脱税しているという。

(翻訳編集・余靜)
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