<中国人の本音> 「この国、千年をかけても滅ぼせない」 前原外相辞任受けて

【大紀元日本3月8日】前原外務大臣は6日、政治資金規制法が禁止する外国人からの献金問題の責任を取り、辞意を表明した。合計わずか20万円の金額で、外務大臣を辞任に追い込んだ今回の騒動は、腐敗官僚で溢れる中国のネット利用者たちの注目を集めている。

ポータルサイト網易に寄せられたコメントの中には、法律を厳重に守る日本の官僚の潔い心と、中国の官界に蔓延する幹部の汚職を引き合いに出し、「この国(日本)は千年かけても滅ぼせない」「日本の制度が羨ましい」と腐敗に対する取り組みの違いの大きさに、自国の政治を嘆く中国人が少なくない。

一方、対中強硬派として知られる前原外務大臣の辞任で、日本が中国との関係修復を狙っているのではないか、と深読みする人もいる。

―日本の制度が羨ましい。(上海市普陀区在住者)

―こういう民族は、国民の心が一つにならないわけがない。発展しないわけがない。(陝西省西安市在住者)

―ここまで法律をきっちり守る国民は敬服に値する。しかし、(わが国にとって)非常に恐ろしいことでもある。(広東省佛山市在住者)

―この国、千年をかけても滅ぼすことはできない。(陝西省西安市在住者)

―人民元4000元に相当する5万円で日本の外相が辞任したが、中国で5000元以下は汚職と見なされない規定がある。これこそ、(日本の清さと中国の汚さの)違いだ。(広東省深圳市在住者)

―日本の幹部は大変だね。このくらいの金額では、わが村長も辞任しないよ。(福建省在住者)

―献金問題は口実に過ぎない。前原さんを辞めさせることによって中日関係を修復させる狙いがある。関係が好転すれば、日本経済も良くなり、菅政権は支持されるようになる。(広東省佛山市在住者)

―これは日本の制度と関係ない。20万円は人民元1万元程度で、普通の日本人もこのくらいの収入がある(中略)。外交で強硬政策を講じ、対外関係を悪化させたため、辞任させることによって中国とロシアとの関係修復を狙っている。これこそ、辞任の理由だ。(黒龍江省牡丹江市在住者)

(翻訳編集・高遠)
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