生命の奇跡 ある癌患者の体験

【大紀元日本4月7日】5千年の歴史が育んだ中国文化の中に、気功がある。ゆっくりとした動作と心の鍛錬を通して心身を浄化し、健康を取り戻す修煉法だ。法輪功という気功に出会い、を克服した中国人女性の体験談を紹介する。

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文・中国雲南省の法輪功修煉者

1997年、首に指先ぐらいの大きさの腫瘍ができ、不安にかられた私はすぐに病院へ行った。病理検査をした結果、甲状腺の乳頭癌だった。当時私は27歳、幼い子供が1人いた。

手術後、抗がん剤による治療を受けた。家は非常に貧しく、家族にお金のことで迷惑をかけたくなかった私は、何度も自殺を試みた。しかし、いずれも未遂におわった。そのたびに夫は泣きながら、「子供はまだ小さいし、母親は高齢だ。お前がいなくなったら、この先どうやって暮らせばいいんだ」と私に訴えた。家族のために、私は毎日苦痛に耐えながら抗がん剤の治療を続けた。

夫は仕事があるため、私が病院へ行く日は子供を私立の幼稚園に預けた。私の病状は悪化し、毎日吐くばかりで食事がまったくのどを通らず、点滴で命を支えた。体力は落ち、髪が抜け、体重は20キロ台にまで落ち込んだ。

夫の僅かな給料では医薬費と家計を賄い切れず、子供の幼稚園の費用も払えなくなった。家庭の状況を把握していた幼稚園の先生は、苦情を漏らすどころかお見舞いに来てくれた。その時、先生は心と体を修煉する法輪功という気功法を私に勧めてくれた。しかし、当時私はそれを受け入れる心の余裕はなかった。

その後、癌細胞が転移し、治療法もなくなった。幼稚園の先生が3回目に私を見舞いに来た時、『転法輪』という本を私に渡してくれた。私は先生の優しさに感動し、その本を読んでみようと思った。

本を開けると、法輪功の創始者である李洪志先生の写真が目の前に飛び込んできた。さまざまな辛い思いが一気に吹き出し、私は思わず泣き出してしまった。泣き終わると、心の苦しさがとれたようにずいぶんと楽になった。それから私は、この本を真剣に読み始めた。一度読んでもなかなか覚えられなかったが、一心に読んでいるうちに、病院へ行く時間も忘れていた。その時、「わたしの命は長くない。この本を早く読まなければならない。この素晴らしい本を読み終えたら死んでも構わない」と真剣に思った。

こうしているうちに、心と身体が徐々に元気を取り戻し、法輪功の五式の煉功動作を学んだ。初めのうちは立って煉功が出来なかったので、坐ったままで煉功した。徐々に1時間立って煉功できるようになり、半年後、私は完全に元気になり、体重も元に戻った。もう一度病院へ行くことを周りの人から勧められ、再検査を受けてみると、全てが正常で癌細胞はなくなっていた。担当医は不思議そうな顔で、「どんな薬を飲んだのですか」と私に聞いた。私は「法輪功という素晴らしい気功を修煉したからです。私は、何の薬も飲んでいません」と説明した。

私は今、とても健康だ。家には笑い声が戻り、家族と共に幸せに過ごしている。

(明慧ネットより)

(翻訳編集・東山)