「着色饅頭」 後を絶たない食の安全問題=中国

【大紀元日本4月14日】人気の饅頭(マントウ、中華風蒸しパン)が実は「着色饅頭」だった。中国中央テレビ局(CCTV)の番組「消費主張」は4月11日、現在上海の多くのスーパーで販売されている饅頭に、着色料や国が許可していない添加物が使用されていると報じ、消費者の懸念を呼んでいる

同番組によると、問題となっているのは上海盛禄食品有限公司分公司が製造する饅頭。商品の一つであるトウモロコシ饅頭の黄色を出すために、着色料の「タートラジン」が添加されているが、成分表記には示されていないという。

また、賞味期限を延長するため、「食品添加剤使用衛生基準」で国が使用を認めていない保存料「ソルビン酸カリウム」や人工甘味料「サイクラミン酸」も使用されている。

さらに、スーパーで売れ残り、返品されてきた饅頭を水に浸しミキサーで攪拌し、さらに小麦粉を加え、饅頭作りの原料として再利用している。

従業員の話によると、パッケージに貼られている製造日はスーパーへの出荷日で、実際には数日前に生産されたものもあるという。

同番組によると、従業員らは素手で作業しており、「この饅頭は死んでも食べない」と話しているという。

問題の饅頭は毎日、上海の30カ所以上のスーパーに出荷され、その数は3万個にのぼる。店側は「よく売れている」とコメントしている。

度重なる中国の食品安全問題。「消費者は神様なのか、それとも敵なのか」と嘆く声も上がっている。

(翻訳編集・高遠)
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