中国沿海の海面上昇、世界平均を上回る 「今後30年で130ミリ上昇」

【大紀元日本4月22日】中国沿海の海面が年間平均2.6ミリ上昇しており、世界平均の1.7ミリを上回っている。海面の上昇は沿海地区における自然災害を激化させるため、中国当局は懸念を示している。ラジオ・フランス・インターナショナル(RFI)が21日に伝えた。

同データは中国海洋局が20日発表した「中国海平面公報」によるもの。公報によると、2010年の海面は、基準値と設定されている1975年~1993年の平均海面より67ミリ上がっている。中でも海南省沿海がもっとも顕著で、基準値より84ミリも上昇した。また、今後30年で中国沿海の海面は2010年に比べ80ミリ~130ミリ上昇すると予測されている。

海面が上昇した理由について海洋局の専門家は、主因の地球温暖化以外に、地下水の過度の採取や、沿海地区の高層ビル建設による地面沈下などが海面の相対的上昇を促した、との見解を示している。

一方、海面の上昇は、高潮・高波の被害を激化させ、海水の浸入による土壌の塩化や海岸の浸食をもたらす慢性的な海洋災害となる。同日発表された「中国海洋災害公報」によれば、2010年に中国で発生した高潮・高波・赤潮は計132回で、うち44回が災害を引き起こした。各種の海洋災害による直接的な経済損失は132億元(1665億円)、死者(行方不明者含む)は137人に上った。

(翻訳編集・張凛音)
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