ビンラディン容疑者の潜伏生活 隣人らが証言

【大紀元日本5月9日】米海軍特殊部隊がアルカイダ指導者ウサマ・ビンラディン容疑者を殺害した後、パキスタン北西部にある潜伏先が国際社会の注目の的となっている。メディア報道の中では、アボッダバードでの潜伏生活に関する様々な説が飛び交っている。また、潜伏情報を知らなかったというパキスタン当局の説明について、懐疑的な見方も少なくない。

AP通信は隣人らの証言を引用して報道。それによると、周辺の住民はこの邸宅で生活する人たちについてほとんど知らなかった。しかし、中の2人はどうやらビンラディンの使いであって、定期的雑用または葬式などの隣近所の集まりに参加していたという。2人の名前はタリック・カーンとアーシャード・カーン。パキスタン北西部出身のいとこ同士と自称しており、パキスタンとアフガニスタンの政府公用語を含む数種類の言語を話せる。2人は週に2回ほど買出しに出かけ、野菜や、果物、ビスケット、フルーツジャム、蜂蜜、アイスクリーム、キャンディなどを大量に買っていた。店の店主は英紙デイリー・メールの取材に対し、2人は「いつも礼儀正しくて、よく質問をしてきた。例えば、地元のニュースや見知らぬ人がいるかどうかなど」と証言した。

米国政府関係者は、ビンラディン容疑者がここで6年間も潜伏した事実は摩訶不思議だと認識している。ここは米国が支援するパキスタン軍の鼻先であるからだ。パキスタン軍は、同容疑者の逮捕に尽力すると言ってきた。

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チョゴリザ山(Chogolisa)は中国とパキスタンの国境線です。海抜8611メートルあり、「K2」とも呼ばれ、世界で2番目に高い山です。山頂はピラミッドの形をしており、平均の斜度は45度と、非常に険しいです。
パキスタン南西部バルチスタン州に位置する港湾都市グワダルではこのほど、市民が中国当局の巨大経済圏構想「一帯一路」に抗議するためデモ活動を行ったことが報じられた。中国外務省の趙立堅氏は「フェイクニュースだ」と反論。
2017年、国境検問所で発生した激しい衝突により13人が死亡、80人が負傷する事態となった。この出来事により、現在は追放されたアフガニスタン政府とパキスタン政府との間で深刻な対立が起きた。
それ以来アフガニスタン政府は、この境界線が歴史的な伝統に反しており、法的にも違法であるため抗議を続けてきた