東ティモール 中国のスパイ基地建設提案を拒否=ウィキリークス

【大紀元日本5月14日】民間の内部告発サイト「ウィキリークス」が公開した外交公電によると、中国はかつて豪州の近隣国である東ティモールスパイ基地を建設することを企んだという。中国は2007年、東ティモール北部の海岸付近に監視レーダー施設の建設およびその運用を提案した。東ティモールは、この中国の提案を拒否した。

米ABCの報道によると、当時東ティモールが周辺海域で行われていた違法な漁業の取締に力を入れていたところ、中国側から監視レーダー施設を無償で建設すると提案してきた。東ティモールは、無償というこの提案に対して疑念を抱いた。この海域は、米原子力潜水艦が太平洋とインド洋の間を行き来する航路として利用していた。

豪フェアファックス紙は、東ティモールが今回の中国の提案を拒絶するに当たり、事前に米・豪と協議したと伝えた。このレーダー施設が、中国の諜報能力を、東南アジアに深く浸透するほどの規模で拡大させることに対して、東ティモールが懸念を抱いたためである。

また同紙によると、豪州政府の関係者は中国側のこの提案を聞いて、「中国は、アジアおよび更に遠い地域に至るまで情報活動を拡大する意図だ」と述べたという。

さらに外交公電には、中国が情報活動をさらに拡大するために、フィリピン及び東ティモールが所有する2隻の巡洋艦を、中国側から値段を提示して購入したことも示されているという。

(翻訳編集・余靜)

 

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