長江渇水、水運に深刻な影響 専門家「三峡ダム貯水で悪化」
【大紀元日本5月19日】三峡ダム建設時に期待された洪水抑制や水運改善などの効果が次々と裏切られているようだ。昨年の長江流域の記録的な洪水に続き、今年早くも干ばつの影響で、川幅が狭まり水位が下がり、水運に深刻な影響が出ている。専門家らは、干ばつの影響を拡大させたのは、まさに水運改善の効果が期待された三峡ダムであり、ダムの貯水を保障するために、下流の水量が大幅に減少したと指摘する。
海からの乗り入れも見合わせ
12日付の英テレグラフ紙によると、5月始め、長江中部流域にある大都市・武漢市付近で2隻の船舶が座礁した。長江の水運を管理する長江航道局に務める専門家・張氏は本紙取材に対し、座礁した船の積載量は、水位が低下した航路を安全に通過できる量を超過しており、「管理局は航路の実際状況に基づいて通行証を発行しないと、今後も座礁する船が増える」と指摘した。武漢から225キロメートル上流は現在、大型船舶の航行が禁止されている。
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