「従業員の50%が学生」 富士康に労働力搾取の疑い 政府が仲介か

【大紀元日本5月24日】13人の従業員による相次ぐ自殺で世間を騒がせ、20日には18人が死傷する爆発事故が発生。まさに不運が続くEMS世界最大手の台湾・鴻海精密工業の中国子会社、富士康科技集団(フォックスコン)だが、新たに職業訓練校から学生を不正に雇用する疑惑が浮上している。香港紙・リンゴ日報が報じた。

報道によると、北京大学や香港大学など中国国内、香港、台湾など大学20校の学者が3月~5月の間、インタビューとアンケートの調査方法に合わせ、従業員に扮して潜伏調査を敢行した。調査対象となったのは深セン市や南京市など7都市にある12の工場で、有効回答1736部を回収した。

調査結果は、フォックスコン工場の多くは学生を従業員として雇っており、工場によっては従業員の50%が学生であるという報告でまとめられた。「学生とは正式な雇用契約を交わすことも、社会保険を納入する必要もなく、多数の学生を安い労働力として酷使している」と指摘する。「長時間の労働で、作業の途中で倒れてしまった学生が多数存在する」との証言も入手している。

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