米シスコ社、提訴される 「中国当局の法輪功弾圧に協力」で

コンピュータネットワーク機器開発大手のシスコシステムズ社は19日、米国で気功団体法輪功の学習者により提訴された。代理側の米国の大手弁護士事務所と人権団体「人権法律基金」(Human Rights Law Foundation)が米カリフォルニア州の連邦裁判所に提出した訴訟によると、シスコ社は中国当局のインターネット検閲・監視システム「金盾工程」の開発に積極的に協力して、中国当局による法輪功メンバーの追跡および弾圧を助けたという。

 52ページに及ぶ同訴状によると、シスコ社は中国政府の監視システム「金盾工程」の設計に関わり、ネット検閲・監視に必要な特殊機器とサービスを提供、システム運営中の技術支援も行っている。シスコ社は当初から「金盾工程」のシステム設計について、中国公安部に積極的にアドバイスを行っており、それは最も有効的に異見者を割り出すためだという。

 また、同訴状によると、インターネットを利用する法輪功学習者はある特定のサイトによくアクセスするため、「金盾工程」の監視機能は彼らを特定できてしまう。その結果、5千人以上の学習者が逮捕されて拷問などを受けている。一部は死亡した。

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