【呉校長先生の随筆】 -アヒルと少年-

【大紀元日本6月14日】「子どもが学校をよく遅刻するようになったら、それは不良になる前兆である」と専門家は言う。我が校にも、まさにこれにあてはまる生徒が一人いることが最近、気になっていた。

学校の成績は中くらいで、普段は物静かな春(しゅん)くんは、先生たちの間では評判の良い生徒である。しかし、彼はここ2週間、毎日のように遅刻し、9時ごろにやっと学校に現れる。先生たちが心配して遅刻の原因を聞くが、はっきりとした返事はなく、自宅に電話をしても親は出て来ない。結局、担任の王先生と私が家庭訪問をすることにした。

まだ朝の8時半なのに、6月の台湾南部はすでに蒸し暑い。春くんの家はアヒルを飼育する農家だ。車を降りたとたん、アヒルの群れが勢いよく突進してきたので、私たちは慌てて囲いのあるテントへ逃げ込んだ。少し落ち着いてからよく見ると、二人とも靴とズボンが泥でひどく汚れていた。ふと見ると、エサがいっぱい入った桶を手に持つ制服姿の春くんが、呆然と立っていた。

▶ 続きを読む
関連記事
自分を許せない背景には、過去へのとらわれや強すぎる責任感が関係することがあります。責任を受け止めながら心を軽くする視点を紹介します。
突然の動悸や脈の乱れは、一時的なものだけでなく危険な不整脈の可能性もあります。受診の目安や発作時の対処法を医師が解説します。
春に悪化しやすい喘息、その原因は「炎症」にあった?最新研究が示す治療の変化と、発作を防ぐための生活の工夫をわかりやすく解説します。
鳥を見たり鳴き声に耳を澄ませたりすることは、不安や孤独感を和らげ、心を今に戻す助けになる可能性があります。気軽に始められる自然の癒やしです。
薬だけに頼らず、運動と生活習慣で進行にブレーキをかける——パーキンソン病と向き合う新しいアプローチをわかりやすく解説します。