中国駐香港部隊の家族、軍基地で集団抗議

【大紀元日本6月22日】香港紙・明報によると、香港に駐屯する中国軍部隊軍人の家族が18日、香港に隣接する中国国内の基地付近で抗議活動を行い、自分たちに配給されるはずの住宅を軍の高官が不正に流用していると訴えた。

抗議者は、女性や老人を中心とする約100人。同日午前10時頃、広東省深セン市内の皇崗公園に集合した後、香港に駐屯する部隊の所属基地である福田基地の前までデモ行進した。

掲げられた2枚の横断幕には、「我々の住宅はだれに不正占有されたのか」などの内容が書かれていた。基地から盾を手にして飛び出してきた数10人の兵士が横断幕を奪い取り、双方は一時小競り合いになった。午後になって、抗議者らは解散した。

同紙の報道によると、抗議参加者は香港に駐屯する部隊の大隊、中隊クラスの退役または現役幹部の家族。軍の関連規定によれば、自分たちには本来住宅が配給されるはずだと主張し、その分の住宅は同部隊の連隊クラスの高官に不正流用されていると訴えた。

抗議事件発生後、中国駐香港部隊の報道官は明報に対して、同部隊は関連の幹部に住宅の配給を約束しておらず、連隊クラス以上の幹部にのみ住宅を配給しているとし、抗議参加者らはその対象ではないと説明した。

一方、明報は内部情報筋の見解として、軍の幹部の汚職は、住宅の不正配給とも大きく絡んでいる、と報じた。

ここ数年、中国国内では、退役軍人が待遇の改善を求めて集団抗議を行う事件が度々起きている。

(翻訳編集・叶子)
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