中国当局のプロパガンダ映画大作、香港で児童鑑賞禁止へ

【大紀元日本6月23日】1911年の辛亥革命から1921年の中国共産党建党までの10年間を描き、アンディ・ラウやチョウ・ユンファなど、108人にも上る人気俳優が勢ぞろいする中国当局のプロパガンダ映画『建党偉業』は、香港での上映が義務付けられているが、上映を管理する政府機関・香港影視署に児童鑑賞禁止のIIA級と認定され、議論をよんでいる。

同署はその認定の理由について、『建党偉業』には暗殺や、血まみれの銃撃シーン、兵士が戦場で撃たれる暴力的な場面があるほか、「簡単に入手できる武器を使って真似しやすい危険な行為」があり、表現の仕方がストレート過ぎるため、児童の鑑賞に適さないなどと説明した。

香港紙アップル・デイリーの評論は、これらの暗殺、銃撃、暴力の場面はまさに一党独裁の中国共産党政権の「輝かしい歴史」であるのに、なぜ、香港では禁止されるのか、と皮肉った。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。