「教育より利益優先」 突然の廃校 保護者らが抗議デモ=中国ハルビン市

【大紀元日本6月28日】中国ハルビン市にある黒龍江大学付属中学(日本の中学・高校に相当)は、所有する土地の売却を理由に、突然の廃校を生徒たちに伝えた。千人余りの生徒は、数十キロ離れた郊外にある学校への転校を余儀なくされた。保護者らは23日、教育より利益に走る経営陣に抗議するため、同校周辺でデモを行った。

廃校を通達された当日、多くの保護者と生徒が学校側に説明を求めたが、学校側は「訴えるなら勝手にしろ」と拒否した。さらに学校から通報を受けた警察は、保護者らに暴行を加え怪我をさせたうえ、一部の保護者を一時拘束した。

黒龍江大学付属中学の生徒と保護者たちが同校の閉鎖に抗議(保護者提供)

抗議者が手にしているプラカード。「我々は荷物ではない」(保護者提供)

2004年に設立された同校に入学する生徒数は、年々増加しており、経営状態は良好だった。同校はロシア語を開講している数少ない中学で、生徒のほとんどはロシア語を勉強する目的で入学した。「学校が指定した転校先の中学は自宅から数十キロ離れており、通うことができない」と、保護者らから不満の声が上がっている。

生徒らは、「失望した。将来に希望を持ってここに入学したのに」と学校の方針に落胆した様子だ。

土地売却と廃校について、学校側は1週間後に回答すると保護者たちに約束したという。

(記者・楊清漣、翻訳編集・余靜)
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