<中国高速鉄道事故>初七日に中宣部が箝口令 違反者への報復も始まる

【大紀元日本7月30日】少なくとも40人死亡、200人負傷の中国高速鉄道事故のニュースは30日、中国の主要メディアから姿を消した。新浪、捜狐、網易、騰訊といった4つの大手ポータルサイトは、まるで記憶喪失したかのように、この重大で、いまだ謎だらけの事故を「忘れ去った」。

それもそのはず。29日夜、今度の事故で死亡した人々が「頭七(初七日)」を迎えるこの日に、すでに度重なる「規制」を出した中国共産党の中央宣伝部(中宣部)はとうとうメディア各社に「箝口令」を出したのだ。

「7・23甬温線(寧波-温州間)特別重大鉄道交通事故に関する国内外の報道は錯綜しているため、各メディアは、傘下新聞やウェブサイトを含め、事故関連の報道に迅速に歯止めをかけなければならない。プラス面の報道と権威部門が発表した最新情報以外、いかなる報道もしない、いかなる評論も載せないこととする」。中宣部のこの実質上の報道禁止令は、多くのメディア関係者によって微博(中国版ツイッター)で暴露された。

▶ 続きを読む
関連記事
 【大紀元日本12月28日】今年7月、40人の死者を出した中国高速鉄道がこのほど、新たに時速500キロ走行が可能な高速列車を完成させたという。大手鉄道車両メーカー・中国南車が26日、車両を公開した。同
 【大紀元日本11月22日】7月23日に浙江省温州市で発生した高速鉄道追突事故について、事故調査団が、事故の主因は「組織と管理体制の不備」にあるとする報告書を9月末に提出していたことが明らかになった。
 【大紀元日本9月29日】事故続きの中国の鉄道で、今度は傷害致死事件が起こった。26日早朝、広東省深センから安徽省合肥に向かう列車内で、乗務員による傷害致死事件が発生し、乗客1人が死亡した。国内メディ
 【大紀元日本9月28日】上海市の地下鉄10号線で27日午後2時45分頃(現地時間)、列車同士の追突事故が発生した。現地当局の発表によると、事故の負傷者は日本人2人を含む271人。20人は重傷で、その
 【大紀元日本9月28日】 「災難は忘れたころにやってくる」。2カ月前の温州鉄道追突事故。一時集中していた世間の関心も時が経つにつれ薄れていく中、27日、中国の大都市・上海市で事故がふたたび発生した。