中国漁船の船長2人逮捕 中国政府、国内不満のガス抜きに利用か

【大紀元日本8月6日】日本の排他的経済水域(EEZ)内で無許可操業したとして、第9管区海上保安本部(新潟市)は5日、中国漁船2隻のそれぞれ船長の王福貴(26)、鄭文武(35)両容疑者を、漁業主権法違反容疑で現行犯逮捕した。

4日午後9時ごろ、石川県輪島市猿山岬の北西約330キロの日本EEZ内で2隻の漁船が操業しているところを、水産庁の漁業取締船が発見した。

通報を受けた9管本部の巡視船が5日未明、2隻に停船命令を出したが、いずれも逃走。午前10時ごろと午後1時20分ごろに、2隻を停船させ、それぞれの船長を漁業主権法違反容疑で現行犯逮捕した。

2隻の乗組員はそれぞれ船長を含めて17人で、全員中国籍だった。

人民日報のネット版・人民網は5日、「日本は以前にも、内政・外交が微妙な時期に、中国漁船問題を利用して世論の焦点をそらすという手口を使った」と日本側の対応を指摘した。

一方、人民網の記事を転載した網易の読者コメントに、逮捕について批判の声が多い一方、「世論の焦点をそらしているのはどちらだ!」「私は騙されないよ」「日本人はいつも我が政府を救っている」と、人民網の指摘に賛同しない声もある。また、政府高速鉄道の事故で高まっていた政府に対する不満のガス抜きに、国民の反日感情を中国政府が利用している、という見解も見受けられた。

(翻訳編集・張凛音)
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