有毒ニラ流通 使われ続ける安価な猛毒農薬=河北省

【大紀元日本8月27日】河北省秦皇島市昌黎県にある大規模なニラ栽培農地からは、遠い所からでも感じる、刺激的な農薬の匂いがする。「無公害野菜基地」と称しながら、猛毒のホレートなどを使う農家が少なくない。このニラは地元の人は食べず、北京、天津、東北地方などに出荷されている。

その多くの農家が使うホレート(農薬3911)は、農業部(日本の農林水産省にあたる)により使用が禁止されている猛毒農薬。長期間に渡り害虫駆除の効果が持続することと、安価であるため、違法利用が後を絶たない。

「以前は水に溶かして使っていたが、現在は原液のままで土壌に注ぎ、肥料のように使用している。この農薬を使ったニラは青くて鮮やか、葉も大きい。農薬をかけたばかりのニラも市場に回っている。お金のために人の健康なんか全然考えてない。自分は食べないから」と現地の農民・張さんは話す。

「附近の2つの鎮にある1000畝(6700アール)のニラ農地はほとんどこの農薬を使っている」と張さんは述べ、さらに販売禁止にもかかわらず、闇の地下工場でまだ生産している製造業者もあり、この農薬を農家まで送り届けるものもいるという。

専門家によると、この農薬が付着した野菜を食べると、頭痛、吐き気をもよおし、長期間にわたり食べ続けると慢性中毒、神経中枢に悪影響を及ぼし、胎児の奇形や、ガンを発症する可能性も高まるという。日本ではホレートの取り扱いには呼吸用保護具などの使用が要求されている。

昌黎産のニラは北京、天津、秦皇島、錦州、瀋陽などの都市へ出荷されている。

(翻訳編集・王知理)
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