猛毒六価クロム不法投棄問題 周辺地下水から242倍のクロム検出=雲南省・曲靖市
【大紀元日本9月1日】8月30日、国際環境保護団体グリーンピースは北京で記者会見を開き、雲南省曲靖市陸良県で発生した六価クロム不法投棄事件による汚染問題の調査結果を発表した。
調査のため化学工場付近にある地下水取水口から採ったサンプルからは基準値の242倍の六価クロムが検出。周辺の水田からは126倍、付近に六価クロムが廃棄された南盤江からは中国水質の最低等級の2倍の六価クロムが検出された。このような深刻な汚染状況にもかかわらず、現地住民らは依然として作物の植え付けや汚染された水を使った灌漑をおこなっていることから、これらの作物を摂取した場合の市民らの健康が危惧される。
グリーンピースチャイナの馬天傑主任は会見で、先日報道された「14万トンの六価クロムが南盤江付近に不法投棄された」ことは事実だと認めた。現地環境保護局の統計によると、問題の陸良化工実業有限公司は現在までに、およそ14万トンの六価クロムを南盤江のそばの堆積場に廃棄してきたが、防雨、漏洩防止、飛散防止は基本的にされておらず、堆積場と南盤江の距離は非常に近いという。
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