国有企業の社屋 「まるでベルサイユ宮殿」 批判殺到

【大紀元日本9月9日】精巧に施された浮き彫り細工に金箔貼り。フランスのベルサイユ宮殿を彷彿とさせる豪華絢爛な建物は、実は中国国営企業の社屋だった。一連の写真がネット上に掲載されるなり、たちまち多くの注目を集めた。

 写真に写った社屋は、黒龍江省ハルビン市の国有製薬企業・哈薬集団の第六製薬工場のオフィスビル。高級家具に豪華シャンデリアが配された会議室、ピカピカの大理石の床に白いグランドピアノが置かれたロビー。30枚に上るこの一連の写真は、同工場のオフィシャルサイトで堂々と公開されていた。

 

会議室(ネット写真)

 

ロビー(ネット写真)

ところが、同社の予期せぬ反応がネットユーザーの間でたちまち広がった。関連記事はポータルサイト網易のアクセスランキングの1位と2位を独占し、24時間内の合計アクセス数は65万を超えている。

 「どうりで薬が高いわけだ」(江蘇省ユーザー)、「国有企業は人民の血を吸う吸血鬼だ」(広州市ユーザー)、「庶民のカネを使って、自分の便宜を図る。何が悪い?国の政策なのだ。国有企業は怖いモノなし」(黒竜江省ユーザー)、「この腐敗病に効く薬はない」(広西ユーザー)…。ネット上ではユーザーらの怒声が飛び交う。

 哈薬集団をめぐるニュースはこれだけではない。6月には、同社が排出する有毒ガスや廃水が、数年にわたって国が定める基準限度をはるかに超えていることが明らかになった。中でも、硫化水素は基準値の1150倍、アンモニアは基準値の20倍で、周辺の住民は夏でもマスクが必需品で、窓も開けられない状態だという。「汚染対策に使う金はなくても、宮殿を建てる金はあったんだ」と地元ハルビンのユーザーは憤怒する。

 

 

 

(翻訳編集・張凛音)

 

 

 

 

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