中国海賊版コーラン「誤植だらけ」 イラン当局、輸入禁止も検討

【大紀元日本9月9日】最近イランで、中国から輸入した誤植だらけの海賊版コーランが出回っていることについて、現地の宗教指導者は強烈な不満を示している。イラン政府のコーラン出版印刷管理局は現在、この海賊版の経典を回収しており、中国で印刷されたコーランの輸入禁止も検討している。国内紙テヘラン・タイムズなどが伝えた。

イスラム教の信仰者にとって神聖な書物であるコーランは、出版印刷管理局の許可がなければ、出版社は無断で印刷することは許されない。市場で出回っている海賊版について、一部の出版社が許可申請の手続きを避け、印刷費の安い中国に印刷業務を委託し、国内で高く販売して利益を得ようとしていると、コーラン出版印刷管理局のアフマド・ハッジ・シャリフ代表は説明した。

近年、イランと中国の経済関係がより強くなったことで、イラン国内では様々な中国製の商品が見られるようになった。テヘラン・タイムズは「イランは、国内の会社が印刷する高品質のコーランを望んでいるのに、なぜ外部に委託する必要があるのか」と、シャリフ代表の話として伝えている。

イランの教育機関では、どの生徒もコーランを勉強し、大学ではコーランを暗唱できないと卒業できない。

現在、コーラン出版印刷管理局とイスラム文化指導部は、書籍市場に出回っている中国製の海賊版コーランを回収しており、シャリフ代表はその輸入を禁止するよう提言している。

(翻訳編集・王知理)
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