大学院への受験競争 「席取り」からスタート=中国

【大紀元日本9月9日】9月に入り、中国の大学では新学期が始まった。学生たちは大学院生という「席」獲得の受験戦争に加え、教室内で自習用の席を獲得するための戦いに、競り勝たなければならない。敗北した学生は、大学で自習できる机がなく、悩んでいる。

「窓際の静かな座席。欲しいですか?ぜひ(携帯電話番号)139・・・にお電話を」。南京のある大学の教室の座席に、このような紙が張られていた。これは部屋賃貸の広告ではなく、教室の座席の広告である。席の需要が高まっていることで、学生の間では「座席賃貸屋」なるものが登場する事態となっている。このような「好条件」の座席は200元(約2500円)が相場で、ちゃんと見張っていれば来年1月の試験まで使えるという。

2011年、大学の学部卒業生は660万人で、そのなかで大学院を受験した学生は過去最高の151万2000人に達した。就職難のため、多くの学部卒業生が進学の道を選んだ。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。