偽造医薬品ネット販売に捜査のメス 偽薬の出所は中国=英国

英国の警察および医療監視機構は9月29日、ロシア人の犯罪組織が中国人の同様の組織と共謀し、インターネットを通じて、数10億ドル相当の偽造した医薬品や無許可の医薬品を販売したと発表した。英BBCが伝えた。

国際刑事警察機構(ICPO)の指揮により、9月20日から27日まで行われた抜き打ち捜査では55人を逮捕、1万3000以上のサイトを閉鎖した。そのうち、英国ドメインで閉鎖されたサイトは20の犯罪グループが運営しており、それらは主としてロシアの犯罪組織であったという。

また同捜査により、79か国で250万錠以上の偽造医薬品、取り扱いに管理を要する医薬品、すでに販売中止となった医薬品などが押収された。

押収された医薬品にはてんかん、喘息、ヘルペス、ナルコレプシー(睡眠障害の一種)、勃起機能障害、乳がん等の治療薬や、ダイエット関係の薬物などが含まれていた。偽造した医薬品の大部分は中国からのものであり、未承認や無許可の医薬品の主な出所はインドであった。

これらの犯罪組織は、一見合法的に見えるウェブサイトを通じて、人体に有害な製品を販売していた可能性がある。ウェブサイトはロシア国内で操作されており、販売に関する情報通信を中国経由にすることで当局の捜査を回避していたという。

 (翻訳編集・坂本)
関連記事
ワグネル傭兵団のリーダーであるエフゲニー・プリゴジン氏は23日、ロシア軍トップのワレリー・ゲラシモフ将軍がウク […]
中国を訪問したロシアのニコライ・パトルシェフ連邦安全保障会議書記は19日、郭声琨・中央政法委員会書記と会談した […]
中国共産党のナンバー3、栗戦書・全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員長は7~10日の日程でロシアを訪 […]
中国政府が掲げる広域経済圏構想「一帯一路」は近年、世界経済の減速と、参加国の債務急増に対する国際社会の批判が原 […]
ロシアが9月1〜7日まで極東地域で実施する大規模軍事演習「ボストーク(東方)2022」には、中国やインドなど1 […]