牡蠣から基準値740倍の銅 広東省沿海、汚染深刻

【大紀元日本10月5日】広東省沿岸の化工工場から大量に排出された廃水が付近の海域を汚染。魚は石油臭を帯び、牡蠣からは基準値740倍以上の銅、90倍以上のカドミウムが検出されている。専門家らは、珠江口の海水と堆積物には、重金属や有機汚染物の基準値を超える含有量が多く、水産物の採取にあたっての注意を呼び掛けている。

市内に位置する広東省深圳湾福田紅樹林海浜生態公園は、中国の自然保護区としては面積は最小だが、英国女王やデンマーク野生動物保護基金の会長・ヘンリク親王が訪問した経歴を誇る美しい見所だった。しかし、現在は汚水の溜まり場となり、耐えがたい異臭を漂わせている。

3日付の地元紙・羊城晩報によると、広州建滔石油化学有限公司から海に垂れ流しにされている廃水は、付近海域を黄褐色に染め、刺激臭を放っている。地元の漁民らは、これまで多くの魚類がこの海域から姿を消しており、獲れた魚は油の匂いが充満すると語っている。

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