イラン、中国とのガス田開発を一時中止へ

【大紀元日本10月14日】イラン政府は中国国営大手石油会社との160億ドルの天然ガス田開発計画を一時中止した。中止の目的は、中国側に対して付近の別のガス田の開発を履行させるためだという。イランのメヘル通信が11日に報じた。

イラン政府が中止したのは、中国海洋石油総公司(以下・中国海油)が行う北パルスガス田における開発計画。2006年9月に中国が開発権益を取得したものの、現時点でもまだ、その開発が始まっていない。

メヘル通信はイランのパルス石油・天然ガス社のムサ・ソリ会長の話を引用して、「いまの主要な任務は、双方が共同開発している油田とガス田、特に南パルスガス田の開発である」と報じた。

イランと中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)は2009年に南パルスガス田の第11期の開発契約を結んだ。総額は47億ドル。しかし、現時点で10%しか進んでおらず、計画の17%より大幅に遅れている。イラン側は、ペトロチャイナが開発を遅らせていることに不満を示しており、中国側に最終通告まで出したという。

ムサ・ソリ会長は、「もし、ペトロチャイナが積極的に南パルスガス田の開発を進めれば、イラン側は中国海油の北パルスガス田の開発を再開させる」と述べた。

上記の二つの油田は湾岸地区に位置している。南パルス油田は世界最大級の油田であり、イランとカタールがその権益をもつ。イラン部分は約14万立方メートルの天然ガスを貯蔵しており、世界の総貯蔵量の8%を占め、180億バレル以上の液化ガスを生産できる。イラン側はその第11期プロジェクトを非常に重要視している。

(翻訳編集・叶子)
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