韓国、中国漁船3隻拿捕 5年間で違法操業2000隻以上

【大紀元日本10月25日】韓国海上警察は22日、中国漁船3隻を拿捕し、31人の乗組員の身柄を拘束した。これら漁船は韓国の排他的経済水域(EEZ)内で違法操業していたという。

韓国海洋警察当局の23日の発表によると、上述の3隻の30トン級の中国漁船は、22日の午後、韓国の西南端に位置する可居島(カゴド)から西側30キロの海上で違法操業していたのを、韓国海上警察のパトロール・ヘリコプターに発見された。

ヘリコプターの報告を受けた近くの韓国警備艦は中国漁船に接近したが、3隻の漁船は鉄鎖で連結した上、乗組員らがスコップと木棒で韓国警察の検査乗船に抵抗した。韓国側はヘリコプターから催涙弾と照明弾を発射するなどで対抗し、約1時間で中国漁船を制圧。31人の乗組員は特殊公務執行妨害容疑で拘束された。 

中国の駐光州総領事館方面は韓国政府に、暴力を避け負傷者を救助するよう呼びかけている。人民日報(電子版)は事件について詳しく報道したが、「違法操業」を韓国の一方的主張だとしている。

中国漁船が韓国EEZ内で違法操業する事件は以前から多発しており、乗組員が韓国警察の捜査要求に応じず暴力で抵抗するケースも多い。今回の案件で見られた船同士の「連結作戦」や乗組員の「器械作戦」はよく用いられるという。2008年10月には、激しく抵抗する中国漁船乗組員を取り締まる韓国海上警察官の1人が海に落ちて死亡する事件が起きている。

漁船の違法操業を抑制するため、韓国海上警察は2003年から延坪島(ヨンピョンド)周辺に特殊部隊を配置したが、中国漁船を止める効果は現れていない。過去5年間において、韓国EEZで発見された違法操業する中国漁船の数は2千隻以上に上るという。

 (翻訳編集・王君宜)
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