中国軍代表団が訪日 尖閣衝突以来初めて

【大紀元日本10月28日】中国軍部の訪日代表団は19日から13日間の日程で日本を訪問している。メンバーは中国各軍区の若手大佐など20数人。昨年の尖閣諸島での漁船衝突事件以来、日中両国の軍の交流プロジェクトは一時中断していた。今回の訪日は再開後の第一陣だ。

同プロジェクトの主催者である笹川和平財団と笹川日中友好基金は、東京都内で歓迎レセプションを開いた。中国代表団のほか、これまでに訪中した自衛隊の代表や、中関係の専門家なども出席した。

北西部の甘粛省蘭州軍区の李含軍・陸軍大佐はボイス・オブ・アメリカ(米国VOA)の取材で、「この種の対面式の交流はもっと直に相手を認識できる」と語り、日本の自衛隊管理は「なかなかいい」との感想を述べた。

中部の河南省軍区の許傑・陸軍大佐は、自衛隊の震災支援用の装備を参観した感想をVOAに語った。「これらの装備は90年代のものであるにもかかわらず、まだ現役で使用されているのは、実用性が非常に高いことを示している」と話した。

同軍の交流プロジェクトは2001年からスタート。これまでに、187人の中国軍の幹部と116人の自衛隊幹部が相手国を訪問した。

昨年秋ごろ、領土問題の争議がある尖閣諸島で漁船の衝突事件が発生したため、中国側は直後に予定していた訪日を取りやめた。

中国代表団は自衛隊の関連施設や学校のほか、24日には国会議事堂を参観した。日本各地の海上と航空自衛隊の駐屯地も視察する予定。 

(翻訳編集・叶子)
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