広西省の学校で数千人が抗議 学食値上げ反対

【大紀元日本11月1日】広西省岑渓市では26日、数千人の学生が学食の大幅値上げに反対するため抗議する事件が発生した。授業出席を拒否、食堂を包囲、また国旗を破ったり車を壊したりしたため、警察が出動する騒ぎになった。

抗議事件が発生したのは同市第三中学校。中高一貫校で、学生総数約3900人。その大半は寮生活、一日三食を学校の食堂で済ませている。

本紙に寄せられた学生の証言によると、学校側は事前通告せず、この日、学食の値段を突然大幅に引き上げた。学生側は値下げしなければ、全校の学生は学食を買わず、抗議を続けると学校側に示したという。

また、学生側は地元のテレビ局に抗議現場の取材を要請したが、相手にされなかったという。

インターネットで公開された映像では、少なくとも3人以上の学生が武装警官に現場から強制連行されていた。

同校の梁校長は本紙の電話取材に対して、学生が逮捕されたことを否認し、学食の値段も元に戻しており、事態が沈静化したと話した。「確かに警察は来ていた。後に学生たちが退散した後、警察は撤退した。学校はいかなる学生も処罰していない」という。

一方、翌日の27日から、同学校では厳戒体制が敷かれ、パソコン授業が中止となり、インターネット接続ができなくなっている。教師たちは校内に待機しており、厳戒態勢で学生の騒ぎを抑えようと通告されている、との情報もある。

28日にインターネット情報サイト「百度」での関連の書込みはこう綴った。「学食の値段は元に戻したが、量は大分減らされている(中略)。学生は始末書を書かなければ除籍すると命じられている」

ある学生はミニブログで次のように心情を表した。「今年は辛亥革命100周年。我々の偉大なる烈士に見せたいのだ、我々は彼らの熱血を捨てていない。彼らの精神を忘れていない。どこかに圧制があれば、必ず反発が生じる。腐敗し、かつ暗黒な制度を廃止させよう!『団結は力なり』、なんとよく言い得ているのだ。民主主義に沿わない制度を全部廃止させよう」

(記者・陳静慧、翻訳編集・叶子)
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