靴工場で8千人スト・デモ 広東省に広がる労使紛争

【大紀元日本11月19日】中国広東省の東莞市にある台湾系企業の靴工場で17日、8千人規模のストライキとデモが起きた。人員削減と残業代打ち切りへの抗議デモは、武装警察隊に鎮圧され、数十人の負傷者が出たという。

ストが起きたのは「ニューバランス」「ナイキ」など有名ブランドの靴を受諾製造する台湾・宝成工業傘下の「裕成製靴廠」。ラジオ・フランス・インターナショナル(RFI)の報道によれば、同工場の労使紛争は先月27日にすでに始まっていた。工場経営者は受注減で経営困難に陥っているとの理由で、18人のベテラン管理者を突然解雇したという。

また、地方紙・東莞日報は、数日前に同工場が発表した新制度がストのきっかけになったと報じている。同報道によると、工場が勤務時間の規定実施を強化したため、残業代を頼りにしていた従業員はひと月あたり数百元~千元(1元は約12円)の収入が減ることとなった。本紙が取材した従業員は基本給1100元で、以前は同額の残業代も稼げていたが、それがなくなると、広東省では暮らしていけないと話した。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。