胡錦濤・国家主席、海軍の近代化発展を促す、米国はやんわりとけん制

【大紀元日本12月8日】中国の胡錦濤・国家主席は軍の最高指導者・中央軍事委員会の主席として、海軍幹部との談話のなかで、軍備施設の近代化を一層進めるよう促し、「軍事闘争への準備をより緻密に整える」と命じた。さらに「国家の安全を守り、世界の平和を維持する」ため、より大きな貢献を行うよう指示した。

ここ数年、中国政府はアジア諸国との間で領有権の紛争が続いている。日本とは東シナ海で、ベトナムやフィリピンなどの国とは南シナ海で、主権の争議が激化しているため、中国海軍の発展も中央の中でますます関心が高くなっている。

同主席がこの談話を発表する前、米国のオバマ大統領やバネッタ国防長官、クリントン国務長官はアジア太平洋地域の一部の国への訪問を終え、同地域での米国の軍事配置の増強を明確に示したばかりだ。

このような状況下で米国防省は今回の胡主席の談話について、過度な反応は見せていない。中国は軍事力発展の権利があるとしながら、米国の要望に応じて、完全な透明度を保つべきとけん制した。

米国防省のリトル報道官は、米国は中国政府に対して、何度も軍事力透明度の問題を呼びかけていると述べ、これは米国が引き続き中国と軍事関係を発展するための重要な一環である、と強調した。米国国務省のトナー報道官も同様の見解を示し、中国の軍事力透明度の改善は、中国の軍事発展の意図に関する米国側の疑念の払しょくに有益だと述べた。

 (翻訳編集・叶子)
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