インド日用品大手「中国製ニセモノ被害は毎年50億ドル」

【大紀元日本1月3日】インドの老舗日用品メーカーと大手複合企業は最近、中国製の偽物模倣品による被害額は甚大で、老舗メーカーの方は毎年50億ドルにも達すると発表した。

日用品メーカー大手ダブール(Dabur)の金融部門長は最近、同国通信社IANSの取材に答え、中国製の偽物により同社製品のブランド性が傷つけられていると述べた。また「(不正を発見するため)中国国内で20回以上もの強制調査を行ったが、適切な対応が中国人に見られない」と話した。

ダブールは、インド伝統医学関連製品の売り上げは国内トップの老舗企業で、同社の正規品の多くはインド製と中国製である。しかし、偽物の多くは「インド製」のタグが付いていると金融部門長は不法性を指摘、模倣品はインド国内やアフリカ諸国で広く出回っているという。さらに「偽物は製品品質レベルが悪く、安値で販売されている。わが社のブランド性に大きな傷をつけている」と付け加えた。

また、インドで330億ドル規模の大手複合企業ITCも、タバコなど同社の人気ブランドのパッケージが悪徳業者により模倣され、海外市場で供給されているという。

インド政府輸出入管理局の局長は「中国製偽物による被害は、どの企業でも受けている大きな問題」とし、「例えばノキア、アディダス、ニベアのような世界的有名ブランド製品は広く中国で偽造され、インドを含む世界各国に多く出回っている」とIANSに話した。

最近、インド警察当局は首都ニューデリーなど大都市で偽物製品の押収など摘発を行っている。デリー警察局の副局長は、悪徳メーカーと輸入企業に対して、罰則を強化する必要があると発表している。

(翻訳編集・佐渡 道世)
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