武装警察がチベット人に発砲 1人死亡 抗議集会中に

【大紀元日本1月24日】旧暦元旦にあたる23日、四川省カンゼチベット族自治州での数千人のチベット人が参加した集会で、武装警察が発砲。少なくとも1人が死亡、30人が負傷した。人権団体・フリーチベットの情報としてロイターが伝えた。

発砲はカンゼ・チベット族自治州タンゴ県の寺院周辺で起きた。当日、周辺のセルタル県やタウ県から集まったチベット人など数千人が、同寺院での集会に参加していた。参加者らは当局のチベット人逮捕に抗議し、今後も焼身自殺で抗議し続ける意思を表した。

集会参加者らが現地政府に向かってデモ行進を行った際、警察部隊が発砲したという。

インドに拠点を置くチベット亡命政府からの情報に基づいて、AFP通信が伝えた情報によると、中国の武装警察に撃たれて死亡したチベット人の名はユンテン。遺体は既に他の寺院に移されているという。また、一部では死者3人とも伝えられている。

中国国営通信新華社もタンゴ県で警察と現地民衆との衝突が起きたことを報じており、死者1人の情報を報じると同時に、警察5人の負傷も強調している。

 (翻訳編集・張凛音)
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