政策に抗議 チベット人焼身自殺20人目

【大紀元日本2月10日】四川省アバ・チベット族チャン族自治州でふたたび焼身自殺が起きた。昨年3月以来すでに20人のチベット人が中国政府のチベット政策に対し、焼身自殺という方法で抗議している。

ラジオ自由アジア(RFA)によれば、同自治州アバ県で8日午後、チベット族の僧侶と見られる男性が県内の小学校前で焼身自殺を図った。男性はその後、警察に連行され、生死は不明だという。

今回の自殺の5日前の3日にも同省カンゼ・チベット族自治州セルタ県のチベット人3人が中国政府の武力弾圧に抗議し焼身自殺を図った。うち1人が死亡し、2人は救助されている。

昨年3月以来、すでに20人のラマ僧や還俗者が焼身自殺という方法で中共のチベット政策に抗議している。2012年に入り3週間(旧暦)のうちに5件の焼身自殺が発生した。

今月22日のチベット歴新年をひかえ、中国当局はチベット人居住区の「安定維持」を強化している。チベット自治区の幹部はチベット入りする人間を厳しく管理するよう命令を下し、さらに寺院や重要人物に対する監視も強化されている。

3月1日からチベット入りする全ての人に身分証明書の携帯を義務付けることを中国メディアは伝えている。

(翻訳編集・坂本)
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