立入禁止地帯を段階的に解禁=香港・新界

【大紀元日本2月20日】16日から中国本土との境界線に位置する香港新界(ニューテリトリー)北部の立入禁止地帯「禁区」が3段階に分け解禁され始めた。

「禁区」とは香港サイドの沙頭角、羅湖、文錦渡から落馬洲まで細長く伸びる地域。1951年につくられた当時は、中国本土との境界線からの密航、密輸といった違法活動が後を絶たないため、香港英政府はその緩衝のために禁区を設けた。今回の解禁実施により今まで立ち入りに必要だった「通行許可証」が廃止されるという。

「2011年辺境禁区修訂令」によると、禁区は16日朝から2015年まで段階的に、現在の約2800ヘクタールから約400ヘクタールまでに大幅に縮小される。

現地住民は、禁区範囲が縮小され、簡単に出入りできるようにはなったが開放後に治安が悪化し今までの村の生活が破壊されることを心配している。また、開発に伴い、前世紀初めに建築された騎楼式建築物(建物の2階部分が張り出し、アーケードになっている)が破壊されることも懸念されている。一方で、区内に農村や自然保護区の名所を設け、沙頭角の経済発展を推進しようとする構想も立てられている。

(翻訳編集・坂本)
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