SARS再来か 中国で飛び交う感染情報

【大紀元日本2月24日】ここ数日、中国の主要な掲示板サイトである天涯社区や百度貼吧、マイクロブログの微博では、新型肺炎SARSの感染がふたたび中国国内で出現したとの書き込みが広がっている。台湾や香港衛生署はすでに中国の衛生部に問い合わせており、感染の発生は否認されたという。

微博ユーザ「読80後」の書き込みによると、(北京に隣接する)河北省保定市にある中国解放軍252病院では1人のSARS患者が隔離されている。その書き込みについて、地元保定市に住むユーザー・糖鍋子は「デマであってほしいが、252病院は確かに丸ごと1階分が立ち入り禁止となっている。武装警察が見張っている。行ってみればわかる」と同病院の物々しい雰囲気を伝えた。

香港アップルデイリー紙もインターネット情報として、「252病院ではすでに1名のSARS感染者が死亡し、約100人が感染の疑いで隔離されている」と報じた。

また、大連市でもSARSと疑われる感染が確認されたとの情報が伝わっている。

これらのインターネット情報について、香港衛生署が23日、北京の衛生部(省)に問い合わせたところ、「SARSの感染ではないことを、さしあたり確認した」と発表した。台湾メディア・中央広播電台も、台湾衛生署が北京の衛生部に連絡を取っていると伝えている。

10年前に中国広東省で発生した新型肺炎SARSは、中国政府の隠蔽により被害が拡大していた。死者774人を出したSARSの再来と否認情報について、中国のネットユーザーは「気をつけたほうがよい。当時の教訓はまだ身に染みている」と政府の対応に不信感を示した。

(翻訳編集・張凛音)
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