「中国政府への報復」タリバン組織 パキスタンで中国人観光客を殺害
【大紀元日本3月3日】パキスタン警察当局によると29日、同国ペシャワル市内で中国人女性観光客と同伴男性が襲撃され、死亡する事件が起きた。同日、イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」は、「報復行為」として同事件の関与を認める話をロイターの電話取材に対して答えた。
TTPのスポークスマンは「イスラム兄弟に対する『残虐行為』に対して中国政府に復讐するため」と犯行理由を述べている。この事件の前日、新疆ウイグル自治区カシュガルでは一般人を巻き込んだ集団暴力事件で20人が死亡する惨事が起きていた。
殺されたのは北京大学の学生である姜華さん(40)とパキスタン国立大学の学生スルマン・シャムスさん(20代前半)。当時ペシャワル市内の混雑した市場を観光中であった。
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チョゴリザ山(Chogolisa)は中国とパキスタンの国境線です。海抜8611メートルあり、「K2」とも呼ばれ、世界で2番目に高い山です。山頂はピラミッドの形をしており、平均の斜度は45度と、非常に険しいです。
パキスタン南西部バルチスタン州に位置する港湾都市グワダルではこのほど、市民が中国当局の巨大経済圏構想「一帯一路」に抗議するためデモ活動を行ったことが報じられた。中国外務省の趙立堅氏は「フェイクニュースだ」と反論。
2017年、国境検問所で発生した激しい衝突により13人が死亡、80人が負傷する事態となった。この出来事により、現在は追放されたアフガニスタン政府とパキスタン政府との間で深刻な対立が起きた。
それ以来アフガニスタン政府は、この境界線が歴史的な伝統に反しており、法的にも違法であるため抗議を続けてきた