5月開業予定の高速鉄道、雨で地盤崩壊 砕石の代わりに土か

【大紀元日本3月13日】5月に開業予定の湖北省域内の高速鉄道で9日、約300メートルにわたって地盤が崩れた。原因は暴雨だとされている。

新華社12日の報道によると、地盤崩壊が起きたのは同省武漢と宜昌を結ぶ「漢宜高速鉄道」の潜江市内の部分。既に試験走行を実施し、5月に運行が開始する予定だった。

新華社のこの報道と同じ日に、鉄道の運営会社、沪漢蓉湖北鉄道有限公司が反論に出た。同社によれば、この区間は竣工後検査において、地盤の強度に問題があったため、施工側が、敷設した鉄道を解体し、補強工事を行っているという。「暴雨による崩壊」は事実ではないと主張した。

一方、国内メディア・時代週報は1日、今回問題となった潜江市区間と近接する枝江市区間で、地盤工事に使われるはずの砕石が土に取り替えられている、と同工事に土を提供した会社の責任者・倪鴻軍氏の告発として報じた。「大雨になると、地盤に大問題が起きる」と倪氏は危険視していた。

昨年7月に起きた温州高速鉄道事故がきっかけで、中国の鉄道業界の腐敗問題が注目されてきた。今回潜江市で起きた地盤問題も手抜き工事が原因だという見方が高まっている。「早く崩れてよかった。正式運行が始まっていたら、悲劇が繰り返されていたかもしれない」とネットユーザーは嘆く。

 (翻訳編集・張凛音)
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