中朝国境地帯で特殊通報システム設置 脱北者逮捕のため

【大紀元日本3月27日】中国政府は脱北者への取締を一層強化しているもよう。最近では、北朝鮮との国境地帯の一部地域で脱北者を逮捕するため、特殊の通報システムまで設置した。

韓国聨合ニュース23日の報道によると、中国公安当局はこのほど、延辺朝鮮族自治州龍井市三合村の全世帯に通報装置を設置した。脱北者が訪ねてくると、住民はその装置のスイッチを押すだけで、派出所に通報できる仕組みだ。同時に、住民と脱北者の会話の音声も派出所に送られる。派出所は通報の信号を受けると、直ちに現場に駆けつけて脱北者を逮捕する。

この装置は今後、中朝国境地帯全域に導入されるという。

中国政府は2月末に31人の脱北者を北朝鮮に強制送還したため、国際社会から強く非難された。

韓国在住の脱北者の団体「NK知識人連帯」が3月中旬、北朝鮮内部の情報筋の話として伝えた情報では、北朝鮮の新しい指導者の金正恩・総書記は、脱北者について「その子孫三代を滅亡させる」と命令を出したという。

聨合ニュースは龍井市国境警備隊の朝鮮族軍人の匿名証言として、「上層部は最近各国境警備隊に特別指示を下し、検問を強化するなど脱北者への取締を一層厳しくすることを命じた」と報じた。

韓国側は中国政府を含めて国際社会に対して、脱北者を難民として受け入れるよう呼びかけている。

(翻訳編集・叶子)
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