農地不当配分で女性自殺 数百人3昼夜抗議=雲南省

【大紀元日本4月4日】中国雲南省シーサンパンナ(西双版納)タイ族自治州で3月25日から、ゴムの木を栽培する農民数百人が林地の不当分配を訴えて、集団抗議に出た。現地政府は約300人の警官隊を動員して、3日後に抗議者らを退散させた。負傷者および逮捕者も出たもよう。

現地からの情報によると、農民の李学蘭さんは自分のゴムの木の林地が不当に占拠されているとして、何回も現地政府に問題の解決を訴えたが取り合ってもらえなかった。3月24日、彼女は農薬を飲んで自殺を図り、死亡。これに怒った農民たち数百人が25日朝から、村の公道に李さんを偲ぶ祭壇を設け、現地政府に対して抗議活動を行った。

大紀元時報の電話取材に応じた村民は、「現地政府は長年にわたり、ゴムの木の林地を公平に配分していない。今回の自殺事件が引き金となって、農民が蓄積してきた怒りを爆発させた」などと話した。

現地政府は300人あまりの警官隊を動員して制圧しようとしたため、双方は一時もみ合いになった。その間、農民側には負傷者も出ており、逮捕された人もいると見られるが、人数は不明。28日午後、抗議者たちは退散した。

大紀元記者は現地政府役所に電話取材しようとしたが、だれも電話に出なかった。

一方、現地の県政府はすでに調査チームを派遣して、抗議に参加した人を集計し回っているとの情報もある。

                         

                      

(記者・李楽、翻訳編集・叶子)

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