国際ハッカー組織、中国政府機関サイトを集中攻撃

【大紀元日本4月11日】「アノニマス(匿名の意味・Anonymous)」という国際ハッカー組織は中国政府機関の公式サイトへのネット攻撃を展開している。その目的は、中国政府のインターネット監視・情報検閲を打破し、言論自由への統制を破り、幹部の汚職や人権侵害などの社会の暗部を暴露することだという。

ロイター通信の報道によると、同ハッカー組織は直近の1週間において、その攻撃目標を中国政府機関の公式サイトに集中した。

アノニマスは昨年12月、政経・軍事情報企業ストラトフォー社の個人メール情報を盗み、ウィキリークスに提供し、公開した。

同組織はツイッターで次のように書き込み、中国人とハッカーに活動への参加を呼びかけた。

「長年来、中国政府は不公平な法律と、健全ではない方法で、人民を圧制してきた。この暴政から苦難を強いられたすべての人々よ、正義のために、自由のために、そして民主のために奮闘せよ! いまのハッカー攻撃を通して、我々は中国政治体制に反抗する見本を示した。この体制を絶対に止めるべき。我々は皆に何も求めていない。ただ、あなたは抗争すべき、造反すべき、あなたが望んでいる自由な人間でいるべき、と呼びかけているのみ」「中国人民よ、抗議し、立ち上がれ、目覚めよ」

同組織が3月30日に公表した声明文によれば、第一回目の攻撃では、480以上の中国国内のサイトがダウンし、その多くはまだ回復していない。

ロイター通信によると、 メンバーの一人は「ほとんどのハッカーが中国国外を拠点としている」として、中国内にもメンバーがいる可能性を示唆。そのほか、数百人の翻訳者が中国国内サイトへの攻撃に協力している。「我々は真相を暴露するため、正義のために戦っている」という。

また、同メンバーはこれから中国政府サイトへの攻撃をさらに強化すると話し、目的は中国政府のネット検閲システム「サイバー長城」を撃破し、言論の自由への統制を破ることだと説明した。

中国政府はツイッターや、Facebook、Youtubeなどを封鎖している。

中国外交部の洪磊報道官は5日の定例記者会見で、政府の公式サイトがハッカー攻撃されたことを認め、「中国のインターネットは全ての人にオープンにしている、利用者は完全なネットの自由を享有している」と話した。

一方、その話とは裏腹に、数日前に、中国政府は大手情報サイト「新浪」と「騰訊」のマイクロ・ブログを3日間強制閉鎖したばかり。

中国政府メディアは今回のハッカー攻撃事件を報道していない。 

 (翻訳編集・叶子)
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