重慶市で1万人がデモ、負傷者も
【大紀元日本4月12日】中国重慶市綦江区で10日、行政区の合併に不満を持つ住民ら1万人がデモを行った。デモ鎮圧に出動した千人規模の治安部隊と衝突し、一部の住民が負傷したという。
昨年10月、同市万盛区は近郊の綦江県と合併され、綦江区となった。しかし、経済力が上だった旧万盛区住民は合併により医療保障手当てなどが減ったことに不満を持ち、10日にデモ行進を行った。治安部隊は催涙弾を発射し、デモ参加者を排除した。また、ネット利用者によると、女性1人が死亡したという。
中国共産党は10日、規律違反で重慶市元トップの薄煕来の職務停止を発表したばかり。デモと薄氏の問題との関連は現在不明だが、この時期に重慶市で起きたデモについて、中国問題専門家は「今後の推移を注意深く見守る必要がある」としている。中国当局はデモに関するネット上の情報を削除している。
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