中国漢方薬に有毒含有 成分虚偽記載も判明

【大紀元日本4月16日】中国で作られた漢方薬に有毒物質が含まれており、しかも成分表示に虚偽があることが、このたび明らかになった。

最近、オーストラリア税関は大量の漢方薬の粉剤、液剤、錠剤などを押収した。そのうちの十五種類のサンプルを調査した結果、冒頭の結論が出された。

同調査結果を公表したのはオーストラリアのマードック大学のベンス教授。これらのサンプルから68種類の植物成分が検出され、「細辛」という劇毒の成分も含まれていた。これらの漢方薬の説明書などにはその毒性や含有量が記されていない。

中国伝統の漢方医学書には、「細辛」の有毒性や、その含有量は通常3グラムまでと記されている。規準を超えると強い副作用がある。

また一部の漢方薬から、狩猟禁止の絶滅危機動物、例えば、ツキノワグマやサイガ・アンテロープの成分が検出された。

偽表示も指摘されている。100%サイガ・アンテロープの角と表記した薬品からは、ヤギと羊のDNAしか検出されなかった。そのほか、水牛や鹿のDNAも発見されたが、説明書には記されていない。

ベンス教授は、「これまでに中国漢方薬の成分を調べるのは非常に困難だったが、いまは遺伝子の測定技術で漢方薬の成分を分離できるため、調査が可能になった」と話した。

調査報告書は、「中国の伝統の漢方薬は、悠久の歴史と文化を有している、だが消費者は摂取する際に、その毒性とアレルギー性などに注意すべき」と呼びかけた。

 (翻訳編集・叶子)
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