取調中の薄煕来夫婦、盟友・周永康の政変計画を白状か

【大紀元日本4月16日】10日に党中央の職務を解任された重慶市元トップの薄煕来氏は現在、身柄を拘束され、取り調べを受けている。中国最高指導部に近い情報筋が大紀元にその詳細状況を明かした。

それによると、取調当初、薄氏は非常に激怒し興奮しており、胡錦濤国家主席と周永康中央政法(司法、公安)委書記との面会を要求した。それが拒否されると、同氏はある取調官の頬を殴打したという。「その様相は身柄拘束中のイラクのフセイン元大統領にも負けないほど」だったという。

そして取調官から妻の逮捕が聞かされた薄氏はさらに激高し、「周永康は薄情者だ」と叫んだ。

腹心だった王立軍重慶市元副市長が米国総領事館に駆け込んだ情報は、周氏から知らされたと自供した。

薄氏の供述によると、当時、周氏から「すぐに手を打ち、いかなる手段を使っても王立軍を取り戻せ」と命じられたという。また、妻の谷開来氏が英国人ヘイウッド氏の死に関与しているとの件について、政治的な罠であるとし、妻の無実を主張した。

一方、同じく逮捕され取り調べを受けている妻の谷氏も、周永康氏が次期最高指導部を転覆させる計画を立てていたと供述した(同情報筋)。谷氏は周氏を「中央政治局常務委員会のガンだ」と称し、死刑を免れるために、周氏の計画内容を暴露するという司法取引を持ちかけてきたという。

薄氏と周氏はともに江沢民派の中心メンバーである。70歳を過ぎた周氏は今期の指導部交代で中央政法委トッブの座から引退する予定。薄氏をその後継者として擁立していた。

薄氏は法廷の公開審理をも要求しているという。

(翻訳編集・叶子)

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